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[ 写真の無断転載は固くお断りします ] <アンコールワット:アンコール遺跡> 皆様、あらためて、ただいま! 今回のカンボジア旅行は、心配していた武装強盗にも遭遇せず、地雷を踏むこともなく、それとどころか危険な雰囲気を感じることすらなく、無事撮影を済ませて帰ってきました。 しかし↑の写真を見る限り、とても静かな夜明けのように見えますが・・・ 実際の現場はこのように、多数の人でごった返していました。僕は毎朝5時半には現場に到着していたのですが、現場は毎朝このような状況。 写真を撮る人も非常に多く、中国の元陽の現場を思い出しました。こういう被写体はドーンと正面から撮る以外になく、誰が撮っても仕上がりに大差のない題材。しかし逆に言えば誰が撮ってもそれなりの絵になるからなのか、素人写真家さん達はこの手の被写体に殺到する傾向があるようです。しかし皆さん高価なカメラをお持ちで・・・左の写真、4台並んだカメラのうち二台はひと揃いで百万円近いEOS1DS MarkⅡ。一番手前が僕のPENTAX645。 しかし、何故こんなに大勢の人達が早朝から集まるのか? それは、アンコール遺跡周辺の土産物屋で売られている、 この手の絵↓の影響ではないかと思います。 (これはホテルのロビーに飾られていたもの) この光景を見ようと、皆さん早起きして集まってくるのでしょう。 アンコール寺院の背後から顔を出した朝日によって黄金色に染まる遺跡。 とてもドラマチックな光景です。しかし現実はこうはいきません。 これは絵だからあり得ることであって、現実にはあり得ない光景なのです。 僕達写真家は常に、被写体と光の関係を注意深く観察しています。 だからこの絵を見た瞬間、すぐに「ウソだ!」と分かってしまいます。 勿論、現実通りでなければいけない、ということは全くないし、 絵として美しければ現実と違っても全く構わないわけですよ。 でも、現実としてはあり得ない。それは確かです。 まず、太陽は寺院の背後にあります。なのに寺院の建物の手前側に光が当たり、色がついています。これはあり得ません。また、寺院の上部の三つの突起に当たる光は、太陽が左側になければ、このようにはなりません(太陽は寺院の左側から出ていますが、位置関係としては、完全に背後の筈です)。また、画面の右にある木には左から光が当たり、左にある木には右から光が当たっています。これもあり得ない。更に、参堂の左側にある欄干は、右側の路面に影が出ているにも関わらず、欄干の右側面に光が当たっています・・・・etc。 まあ、こうした「非現実的」な要素によって、この絵にシュールな魅力が加わっている、とも言えるわけですね。 実際の日の出は、こんな感じ。太陽の位置が絵と違いますが(季節にもよるので)。いずれにしても太陽が被写体の背後にある場合は、このように、被写体はほとんど、色彩がなくなってしまいます。 というわけで、アンコール寺院の朝は、陽が顔を出す前、ほんのり赤く染まった空と、遺跡のシルエット。見る(撮る)なら、このタイミングがベストだと思います。アンコールワットへ行かれる時には是非、早起きしてトライしてください!
by deepblue-ryu
| 2006-12-11 14:12
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